皆さん、バレンタインデーは楽しく過ごせましたでしょうか?
そろそろ,今年度も終わりが見えて参りました。
新年度のお稽古事をお考えのお父様お母様に、本記事をお送りします。
そろそろ、当道場も新初心者をお迎えする体制を作っているところでありますが、
毎年、幼稚園児のお子様の入門についてのお問い合わせをいただきます。
今回は、幼稚園のお子さんの新入門を検討中の方に実際に頂きましたメールへの返答を一部、ブログに転記いたします。
当道場の方針と、お子様の今後のお稽古事の方針の一助となれば幸いです。
ひとことで申しますと「剣道は小学校入学後で十分強くなれます」です。
では、以下に返答メールを引用いたします。
今年度は幼稚園年長児を2名,当道場に迎え入れました.
(過去にもそのような経験はございます)が,それでもなお当道場は,小学生からの稽古を念頭に置いております.
積極的に幼稚園から始めるメリットは薄いと考えているからです.
理由は2点,幼児の体格と身体発達の未熟さです.
①体格面
剣道は格闘技としての側面もあり,体の接触を伴う競技です.
したがって,小学校入学前のお子さんが自分よりよほど大きな
体格のお子さん方と相対して稽古した時,
腕力の差・体格の差のため体当たりを受けて転ばされてしまったり,
叩かれて痛い思 いをしたりして剣道が嫌になる恐れがあります.②身体発達の未熟さ
わたくし共の経験上,小学校入学前に剣道を始めたお子さん方と,
小学1年生時に始めたお子さん方と比較して,
小学2年生になった時の習熟度・実力に大きな差はありません.と申しますのは,剣道は道具を使う競技であります.
自分の体はもとより道具(竹刀)を自由に扱う技術が,
幼児だと不十分な場合が多く見られるのですが,
この技術は翌年,自然に習得されるものである場合が多いようです.
(新生児をほっといても,翌年には勝手に歩くようになるようなものです)つまり1年かけて竹刀を振る技術を高めたとしても,
それは「ほっといてもうまく振れるようになっていた技術」なのでしょう.これは年齢に伴う医学的な発達の問題ですので,
小学生と見間違えるような大柄な子であっても同様です.
一概に入門をお断りするわけではありませんし,
幼児剣道を推進する道場があることも承知しております.
ですが,当道場への入門は,上記をご理解いただいた上で,
ご判断いただきたくお願い申し上げます.